はじめに
今回は『ダイエット結果を公表する人』の話をしていきたいと思います。
今までの生活をガラッと変えようと思うときに人は誰かに宣言をしたり目標を壁に貼ったりして思い入れを強くしてからスタートをすることがあります。
過去との決別と言う意味も含めて退路を絶ってスタートするのだと思います。
習慣を変えることなのでもちろん頭の中でスイッチを切り替えないといけない面がある事は否定はしません。
ですが、ダイエットと言うのは特別なことではなくて極めて日常的なものであると知っておく必要があります。
あなたの考え方次第で食事の意味が変わってしまう!?
私たちは毎日3食食事をしていると思います。
朝昼晩とほぼ食べているはずです。
食べることは当たり前の習慣ですし、食べることによって体力を維持しているわけですが、普段は毎日の食事を【ダイエットの為】だと思って食べている人は少ないと思います。
ですが、自分の体が太ってきた、痩せなくちゃいけないと感じ始めたときに急に食事がダイエットのためのものに変化するというのはおかしな話だと思いませんか?
日頃から揚げ物を食べ過ぎない、ご飯の量を少し減らすなどの工夫をしていれば、特別ダイエットをする必要はなかったかもしれませんよね。
ですが、毎日の生活の中で意識が低下して漫然と食事を食べるようになったり、自分の欲求に負けてしまうと徐々に体に変化が現れてきます。
ダイエットはひっそりとはじめませんか?
ダイエットについては誰かに公言したり何キロ痩せるんだと言うことを過剰に意識して始めるよりはひっそりと生活の中でおかわりするのを控えてみたり、野菜を中心の食生活に変えてみたり、間食を抑えてみたりと食事との向き合い方が変わることで特別な準備をしなくてもダイエットを始めることができます。
そういった小さな変化が当たり前になると体への意識が高まったり、トレーニングをすることにも意識が向いてきますし、より変化を加速させるために習慣に取り込める方法を探し始めるようになります。
このひっそりと言うのがなぜ重要なのかと言うと、自分で大きな看板を掲げてしまうと、もしうまくいかなかったときに非常に大きなプレッシャーを感じるようになりますし、うまくいかない自分に苛立ったりストレスを抱えることにもなります。
あなたが痩せることを期待しているのはあなただけ!?
以前のトピックでもお話ししたように他人の体型が変わる事はあなたにとってはどうでもいいことなんですね。
逆にあなたが痩せようと痩せまいと周囲の人はネタの1つとして見守っている程度です。
もしリバウンドをしたからといって仲間の人生に何か特別な影響を与える事は無いのです。
ですから変な使命感を持って自分に過剰なプレッシャーをかけることはありませんし、結果が伴わない時にストレスを抱えるような目標設定や実践計画と言うのは行うべきではないと私は考えています。
ひっそり始めてひっそり痩せる。
自分の体が動きやすいから新しいチャレンジをする。
新しいチャレンジをすることで新たな経験を積み、自分に自信をもたらす。
自信を得ることで自分を好きになる。
そして、また新たなチャレンジをすることができる。
このような流れはあなたにとって本来当たり前のことでわざわざ自信を失うような方向に足を踏み入れる必要はないはずなのです。
SNSを活用できるほどあなたはリスクマネージメントできていますか?
今はSNSが全盛の時代です。
LINEのほかにFacebook Twitter Instagram、何かしらのSNSを利用しているかと思います。
自分が痩せていくところを他の人に評価してもらいたいとSNSにアップする人も少なくありませんが、必ず良い評価もあれば悪い評価も存在するのです。
自分が痩せるという目的のために始めていることなのに、なぜ他の人の心無い発言に巻き込まれて自分のメンタルが左右されなければいけないのでしょうか?
言葉と言うのは良い面もありますが、自分に結果が出ていない時やうまくいっていない時はネガティブな面が目につきます。
私のFacebookでの失敗
普段は私の話はほとんど掲載しませんが、SNSについては1人の人間として上手に活用してもらいたいという思いがありますので、体験談(失敗談)を紹介します。参考にしてもらえたら有り難いです。
私はダイエットの個人指導をインターネットを使ってより多くの人に知って欲しいと考え始めていました。
それが、Facebookをスタートしたきっかけです。
10年以上前にはすでに登録していたので、日本ではかなり早い時期に利用し始めていたと思います。
最初はインターネット業界で名前が知られている人に友達申請をして、承認されればその知り合いという具合に友達の数を広げていきました。
もちろん、面識のない人ばかりでしたが、自分の投稿に『イイね』が付くと認められたような感覚になって頻繁に投稿するようになりました。
知らない人間が次々と友達申請してくる日常
友達が1000人を超えると友達の投稿に目を通すだけでも精一杯になってきます。
1/10の人間が1日に1回投稿していたら、100記事に目を通さなければいけないのです。
到底読める量ではありません。
私は記事も読まずに30分ぐらい、ひたすら『イイね』を押し続けるようになりました。
自分の投稿に『イイね』をもらうためにお礼参りの『イイね』が日課になってしまったのです。
そんな、なんとも言えない時間が習慣になってしまい、何ヶ月か経つと友達が2000人を超えました。
このあたりから、自分が友達申請をする側ではなく、友達申請をされる側になったのです。
ネットの有名人がたくさん友達になっていましたので、「この人ももしかしたら有名人かも?」という感じで無名の私が恩恵を受けていました。
私のダイエット指導者としての実績が評価されたわけではないのに、連日やってくる友達申請と右肩上がりで増えていく『イイね』の数に私は浮かれてしまっていたのです。
『イイね』の記録更新が生きがい
2000人を超えてから、1記事投稿するたびに120~130ぐらいの『イイね』が付くようになりました。
Facebookですから顔出ししていましたし、安心感があるのかコメントも急激に増えていきました。
2500人、3000人、3500人、4000人、4500人、5000人
私は友達の上限の5000人に到達したのです。
『イイね』の数は最高で450。
コメントも100件を超えていました。
「下手な有名人より人気があるかも!!」
私は完全に感覚が麻痺し始めたのです。
自撮りの写真を頻繁に掲載する30代中盤の素人男
時間があればスマホをチェックして、『もっと反響をもらうためにどうすればいいか?」ばかりを考えていました。
そこで30代中盤にもかかわらず、プライベートを公開するようになります。
『素敵な部屋ですね。』『今日の食事も美味しそう!!』『私もkiiioさんにご飯を作ってもらいたい!!』『私も痩せた~い!!』
こんなコメントであふれていました。
いつしか街中で自撮りをすることすら抵抗を感じなくなっていったのです。
気力を失うほどの現実
私は「このタイミングなら、ダイエットのユーザーさんが増えるに違いない!!」と確信していました。
ダイエットのセミナーを開催して自分の積み上げてきた情報を公開すれば、必ず個人指導を受けたいと思っているユーザーさんの力になれるはずだと。
そして、セミナーの告知をすると反応に大きな変化が。
いつも400前後の『イイね』がたったの60。
70~80件はあるコメントはわずかに5件。
参加したいと言ってくれた人は以前から私を知る3名の方。残りの2名は「東京まで遠いので参加できなくてごめんなさい。次回の開催を楽しみにしています。」というものでした。
私が『イイね』を必死に押していたように、他の人も義理の『イイね」を押してくれていただけだったのです。
ダイエットに参加したいというコメントも社交辞令だと気付きました。
私が積み上げてきたFacebookの世界は恐ろしいほどの虚構だったのです。
そして、何のつながりもないことを思い知ったはずなのに、私は母親が亡くなったに日に真っ先にFacebookに投稿しようとしました。
本当に自分が恐ろしくなって、その日の夜に解約したのです。
目的を見失わないために
私はのめり込みやすいタイプです。
結果が出るまでは自分でとことんやってみないと気が済まないところがあります。
Facebookの体験談は行き過ぎだと感じたのではないでしょうか。
ですが、人というのはどこにスイッチがあるのかわからないものです。
毎日少しずつ変化していくと勘違いを起こしやすくなります。
そして、現実を冷静に見れなくなってしまうのです。
私はたくさんの『イイね』とたくさんのコメントを私への【賞賛】だと解釈していました。
ですが、その【賞賛】は全く中身のないものでした。
【賞賛】だけでなく【批判】も同様です。
【批判】は人を簡単に傷付けることができますが、その言葉の本気具合はどうでしょうか?
きっと、私のセミナーに参加してくれた3名のように本気になって【批判】してくれる人も極わずかなのだと思います。
まとめ
世の中にはプレッシャーを力に変える人がいます。
ですが、ほとんどの人はプレッシャーに弱い人ばかりです。
人前に出れば、声が上ずったり、喋りたいことを忘れてしまったり、顔が赤くなったりするものです。
私たちはそんなに強い人間ではありませんから、地道に学び、地道に実践し、地道に結果を出す。そして結果が出るまでは水面下に潜っていればいいのです。
その人がダイエットを実践しているかどうかもわからないぐらいでちょうどいいと思います。
そして、成功してから何事もなかったように水面に姿を現わすのです。
この方がリスクはありませんし、もしうまくいかなかったとしても人にダイエットをしていることを宣言しているわけではありませんから、プレッシャーを感じることもありません。
自分自身の心やカラダと丁寧に向き合ってダイエットに成功すれば良いのではないでしょうか?
このように自分のカラダだけに集中して外部からの意見や批判、ストレスをできるだけ遮断する。
そうすることでカラダも結果に応えてくれるようになります。
私たちは芸能人ではありませんので、情報公開して批判を受けても何の得にもなりません。
注目を浴びることで得をする職業の人もいますが、私たち一般人は不特定多数の人間に注目を浴びて批判をされても得をする事は何もありません。
本質を忘れずにできるだけスムーズにダイエットを成功できるように工夫していくべきではないでしょうか?
今回はここまでです。
私の失敗談も踏まえて、何か参考になるものがあれば有り難いです。
次回は『本物のダイエットは地味です』という話をしていきます。
一流と三流のダイエットトレーナーの違いとは?
あなたは機能美と肉体美のどちらを目指しますか?
このような話をしていきます。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。